酒田市認知症初期集中支援包括研修会が開催されました。参加者は市内の地域包括支援センターの皆さん、約30名です。
前半は初期集中支援チーム員である当院の看護師Sさんによる事例発表が行われ、『認知症初期集中のゴールは精神科か?』をテーマに講演しました。「精神科病院からチーム員が訪問。と聞くと、対象者の精神科通院を想像するかもしれませんが、 実際は魔法のような言葉も方法もありません。私たちは訪問を繰り返しながら、対象者の『困りごと』を探します。初期集中支援事業は地域と対象者をつなぐきっかけを作ります。決して精神科受診だけがゴールではありません。対象者の背景や意思を考慮した柔軟な対応が求められ、『対象者を孤立させないこと』が最大の目的だと考えます。また、家族と本人の意向が異なる場面について、「看護師には本人の思いに寄り添い、その思いを代弁する役割があります。時には家族や多職種との間に入りながら、本人の思いを大切にしつつ地域とつないでいくことが重要です」と語られ、看護師の役割についても理解を深める内容でした。
後半はグループワークが実施され、私がコメントさせていただきました。2017年に開始した本事業は9年目を迎えました。支援がすぐに進まないケースもありますが、一人も取り残さない支援を継続していきたいと思います。準備にあたった酒田市高齢者支援課の皆さん、ありがとうございました。 参加者の皆さん、お疲れ様でした。


